夫を育てる

夫を育てる

女性の役割とは

 

女性が家庭を持ってからの楽しみってなんでしょう。

 

昔から何かの呪文のように唱えられてきた「掃除、洗濯、家事、育児」という女性の役割は変化しています。

 

先の4つに加えて「仕事」が新たに加わったのです。

 

十数年前までは、女性が「働く」のは女性のわがままと考えられていて、「働かせてやる」的な目線の男性が多くいました。「上手にやりくりすれば、僕一人の給料で生活できるのになんで働くの」「仕事してもいいけど、家のことはちゃんとしてね」そんな男性を相手に「働きたい女性」は、家庭と仕事の両立を頑張ってきたのです。

 

一方で「結婚したら仕事は辞めて家庭に入る」という選択もできる時代でした。旦那様に養ってもらって、自分は家事育児を担当する。つまり、専業主婦か、キャリア主婦か。女性は男性の理解と、自分の好みで結婚後のライフスタイルを決めることができたのです。

 

家庭のスタイルが変化した

 

経済状況の悪化に伴い、雇用が悪化し、さらに生涯賃金が上がりづらくなっている今の社会では、「男は外、女は家」というこれまでのスタイルにこだわっていては結婚できなくなっています。片方がすべての役割を負担するのは大変な時代なのです。

 

『子ども・子育て白書』によると、子育て中の妻の86%が「正社員やパートで働きたい」と就労を希望しているにもかかわらず、第一子出産後に仕事を辞めた人の割合は1985〜1989年は61%、2005〜2009年では62%と、20年間でほとんど変化がないのです。

 

働きたくても働けない。その原因は保育所不足、男性の育児参加が進まない、核家族化や晩婚化で祖父母の育児サポートが受けられない、などの理由が挙げられると思います。

 

祖父母のサポートについて考えると、晩婚化の影響で、孫が生まれる頃に親の介護が必要になることだってあるのです。単純に考えると、ある女性が35歳で産んだ娘が、同じく35歳で子どもを産むと、おばあちゃんになるのは70歳という計算になります。

 

今、最も取り組まなくてはいけないのは、女性が結婚し出産しても働き続けられる環境を整えることです。それは女性のわがままではなく、社会全体にとって必要不可欠なのです。

 

女性に結婚していただいて、子どもを産んでいただいて、さらに仕事までしていただかないと成り立たない社会になっているという事実に対して、社会的なフォローの充実が待たれます。

 

考え方が変わった

 

とはいえ女性のみなさん。あれもこれも、と欲張りなみなさんが自己実現しやすい世の中に向かう伏線はできました。

 

さまざまな生き方の中から、自分か望む方向をチョイスできる時代になったのです。

 

ただ、かつて専業主婦志向の女性が望んでいた「3高男性」は、ほぽ絶滅したものと思われます。今、20代サラリーマン男性の平均収入は316万円、30代は468万円です。

 

そんな社会に対応する準備は、多くの女性の間で整いつつあるようです。

 

先日、テレビのニュースを見ていると、「結婚相手に求める年収はいくらですか」という質問に、多くの女性が「300万〜500万円」と答えていました。

 

数年前まで「700万円以上」とか「1000万円以上」と答えていた女性たちも、現実に合わせて年収のハードルを下げてきたようです。相手に求める条件に「平均、平凡、平穏」と言っていた彼女たちは、「共働きで2人の収入を合わせれば何とかなると思います」と考えを変えているようで、頼もしい限りです。

 

夫を育てよう

 

そこで重要になってくるのは、夫の家事、育児への協力です。

 

協力というより、分担と言った方がいいでしょう。「家事を分担するのは、家族として暮らすためには当たり前のことなのよ。自分の身の回りのことが自分でできない男性は一人前とはいえません」と、彼らのお母さんたちが教えてくれていればいいのですが、母親は、娘には厳しいのに息子には甘いのです。

 

一流大学卒業、一流企業勤務というかつての3高ブランドだけは身につけた俺様男子を育て上げ、「うちの息子にふさわしいお嬢さんは」なんて、口出しするのです。

 

だったら、大切な彼をお母さんに代わって育ててあげましょう。「完成形を探すより、育てるのが一番」です。

 

男に家事の楽しさを教えよう

 

女性が家庭を持つ楽しみのひとつに「育てる、育む」があります。

 

子どもを育てるのは、間違いなく、とても楽しく感動的です。

 

料理をすることは、創造性に満ちた幸せな作業です。きれいに掃除され、整った家での生活は快適であり、何より家事、育児に協力すればあなたが喜び、自分も幸せになれるということを男性に教えてあげましょう。

 

今まで女性が独占してきた楽しさを、男性に教えてあげる。さらに、仕事をしてお金を稼ぐという、男性だけに負担をかけていたことを少し引き受けてあげる。時代に即した、みんなが得をするよい案だと思いませんか。

 

しかし、そういう提案を真正面から女性がしたとしたら、「皿洗いや掃除、洗濯なんて、誰でもできるつまらない仕事だろ。やだよ」と、これまで女性に雑務を押しつけて来た事実をあっさり認めるでしょう。

 

そして、かたくなに家事を拒否するか、じゃ、自分のことは自分でする、という自己完結男子になって、結婚を拒否するかもしれません。

 

女性がするべきこととは

 

賢いあなたは自分がどうすればいいか、もうわかりましたね。

 

子どもを育てるように、夫を育てるのです。

 

女性は元来コミュニケーション能力に優れ、母性を持ち合わせています。大昔から受け持ってきた役割から、細かい気配りや、忍耐強く教える、成長を待つという能力も優れています。育児と同じように旦那さんを育てましょう。

 

あなたは、友だちが素敵な服を着ていれば「素敵ね」と言うでしょうし、同僚が何かをしてくれれば「ありがとう」と感謝します。そうやって円満な人間関係を築いてきました。

 

他人には普通にしているこの簡単なことを、自分の夫にはできない女性が多いのです。一番大切にしなくてはいけない相手は家族、夫なのに。

 

「何でやってくれないの」「そのくらいやってよ」「そうじゃないでしょ、へたくそね」これじゃ、育つ人も育ちませんね。

 

「褒める」「感謝する」「喜ぶ」。それも、表面上だけではなく心の底から、です。

 

結婚した以上、愚痴や文句を言っても仕方ありません。嫌なら離婚、なんて言っているようではあなたも未熟。

 

旦那さまを育てることによってあなたも1人の女性として成長し、幸せになるのです。愛する人の成長を見守るのは、きっと、楽しいですよ。