男性が求める理想の女性

男性が求める理想の女性

男性が求める理想の女性

 

20数万年前のホモーサピエンス誕生から、遺伝子のバトンタッチをくり返し、約1万世代を経てみなさんに至ります。みなさんにも子どもが欲しいという欲求がDNAに組み込まれているので、将来的に次の遺伝子ヘバトンタッチをしていくはずです。

 

では、生まれてくる子どもにはどうあって欲しいですか? 自分の子どもならどんな子でもいいという人もいるかと思いますが、ここでは理想の子どもについて、根源的メカニズムから考えてみましょう。

 

狩猟採集時代は生活環境が厳しく、病気や戦争などにより30歳未満で死亡していました。したがって、生まれてくる子どもに望まれた条件は、厳しい環境(暑さ・寒さ・バイ菌・病気・動物との闘い・人間同士の戦争など)のなかで生き抜いていける強い生命力があるということでした。さらに、遺伝子のバトンタッチをしなければいけないので、モテる子どもであって欲しい、というのも男女ともに共通する条件であるはずです。

 

いっぽうで男女の根源的好みは生理的に異なります。そこで、男女の好みの違いについて勉強していきます。まず、男性が理想とする女性の根源的な条件には、次の5つがあります。

 

@健康である
A食料獲得能力と異性獲得能力の両方に優れる
B自分の子どもを産んでくれる
C子どもをたくさん産んでくれる
D子どもをしっかり育ててくれる

 

@とAの要素を受け継いだ子どもは、厳しい環境のなかで生き抜き、遺伝子を次世代につなげていく確率が高いと考えられます。

 

Bは自分と性行為を行い、自分の遺伝子を受け継いだ子どもを産む……という条件ですが、自らのお腹を痛めて出産する女性と違って、男性は子どもが実子であるという確証を持てません。

 

結婚後に不倫をされて、他人の子どもを知らずに育てるというケースもないとはいえません。これでは自分のものではない遺伝子を残すために貴重な資源を投入することになり、根源的な欲求とは反する結果になってしまいます。

 

Cの「たくさんの子ども」という条件にピンとこない人もいるかもしれませんが、根源的に見ると、狩猟採集時代は、数人産んでようやく2人生き残るという世界でした。子ども1人で自分の遺伝子が50%引き継がれるため、確率的には2人でようやく75%、次世代に引き継がれたことになります。たくさん産んでくれないと、遺伝子のバトンタッチができないのです。

 

Dは男女に共通する条件ではありますが、社会の仕組みを考えると、子育てに関してはどうしても女性にかかる比率が高くなるでしょう。

 

さて、以上の5つの条件を持つ女性像をまとめてみると、若くて健康で、見た目は麗しく、貞節。自分の子どもをたくさん産んでくれるうえ、料理の腕や教育術など子どもを育てるテクニックも備わっている……ということになります。

 

しかし、そんな理想の女性に出会うことは、ほぼ不可能でしょう。

 

女性の顔に「高い繁殖能力有」と書いてあるわけでも、「血統書」や「履歴書」が付いているわけでもありません。たとえ血統書があったとしても嘘が書かれている可能性もあります。

 

ではどうやって見きわめるか、ということになりますが、結局のところ感覚に頼らざるをえません。あいまいに感じるかもしれませんが、実際のところセンサーに触れるポイントは決まっており、次の5つにしぼられます。

 

男性が求める理想@「若さと健康」

 

男性が女性に求める「若さと健康」とは、容姿や行動に表れるもので次のような例が挙げられます。

 

「容姿」としては、輝きがあるつややかな黒髪、澄んで輝く大きな目、なめらかでハリのある肌、豊かで形のよい唇、白くて並びのよい歯、引き締まった筋肉といったものです。

 

「行動」としては、きびきびとした若々しい足取り(年をとると立つときに「どっこいしょ」という)、豊かな表情(加齢とともに表情がなくなる)、笑顔が魅力的(赤ちゃんもこういう女性が好きという実験結果がある)といった要素が考えられます。ちなみに「笑顔が魅力的な
女性」というのは人間が本質的に求めるもので、女性に限らず周りの人々を幸せにします。みなさんもぜひ心がけてください。

 

男性が求める理想A「安産・多産型」

 

安全にかつ、たくさん子どもを産めると思われる女性を、感覚で選ぶのは難しそうですが、欧米の学者が進化生物学や進化心理学の見地から実験を行ってきた結果、安産・多産型というのは、ウエストとヒップの比率に関係しているという結論が出ています。

 

たとえば、オランダの人口受精クリニックの調査では、WHRが小さいと受胎率が上がるという報告がありました。WHRとは、ウェストとヒップの比率のことで、ウェストのサイズ(cm)から、ヒップのサイズ(cm)を割ることで算出できます。実際の数字で表してみると次のように
なります。

 

  • ケースA ヒップ=90cm、ウェスト=63cm WHR=0.7
  •  

  • ケースB ヒップ=90cm、ウェスト=72cm WHR=0.88

 

受胎率について、この2つのケースを調査すると、ケースBの場合、ケースAに比べて30%減少しました。

 

人間というものは、ウエストがくびれている女性のことを美しいと判断するように遺伝子の中にプログラムを持っているようです。したがって、男性は自然と受胎率が高い女性を好む、ということになります。

 

生殖力を表す指標として、男性はWHRが0.7の女性を一番魅力的と感じ、実際にWHR=0.7の数字を持つ女性は多産型だったというデータがあります。

 

生殖力という見地からはWHRが大切ですが、健康指標としてはBMTが重要です。BMIはご存知の通り肥満度を表す指数で、WHO(世界保健機関)では25以上を「標準以上」としています。

 

  • BMI=体重(kg) ÷ {身長(m) X 身長(m)}

 

身長160cmで体重が51sの女性であれば、51 ÷ {1.6 X 1.6} という計算式になり、BMIは20となります。

 

男性が求める女性の理想のBMIは、19〜20くらいです。男子からのアンケートをとった結果、BMIで表すと20前後になる「やややせている」〜「中間」の体型に一番多くの支持が集まりました。ちなみに、女性の標準値は22といわれています。

 

男性が求める理想B「五感的魅力」

 

人間は、眼・鼻・耳・口・皮膚を使って相手(異性)を判断しています。五感は理想の異性を見つけるための手段であり、同時に異性をひきつける手段でもあります。

 

目の形も、鼻の形も、耳の形も、舌の鋭敏さも、皮膚から表出されるにおいも、いかに異性をひきつけるかを基準にしながら進化してきました。これはクジャクの羽根と同じです。五感を磨けば、異性を適切に評価できるようになり、異性をよりひきつけることができます。

 

五感的魅力とは、容姿が美しかったり(視覚)、好ましい体臭がしたり(嗅覚)、声質がよかったり(聴覚)、キス(味覚)や性行為(触覚)の相性がよいといったことを指します。

 

もし母親に五感的魅力が備わっているのならば、その魅力が子どもに受け継がれる可能性は高くなります。そのため男性は、必然的に自分の子どもの母親には五感的魅力にすぐれた人を選ぼうとします。

 

それでは、五感的魅力のなかで最も重要な視覚的魅力について話しておきます。視覚的魅力とは、見た目の善し悪しのことです。

 

たとえば顔の場合では、顔は小さく、目は大きく、鼻筋は通っているが鼻は小さく、くちびるは厚い女性を男性は魅力的に感じる……つまり視覚的魅力のある人と判断します。

 

ホルモンから考えると、エストロゲン(女性ホルモン)の特徴が際立つ女性らしい顔ということになります。世の中の女性が、小顔に見えるようにマッサージしたり、目を大きく鼻を高く見せようとメイクしたり、くちびるにボリュームが出るようグロスをつけたりするのは、エストロゲンが濃く出た女性らしさのある顔にしようとしているのです。

 

五感的魅力のなかでのキーポイントは、男性は視覚を重視する生物だということです。すべての始まりは視覚=見た目です。この点は否定できない事実なので、女性のみなさんはしぶしぶでも受け入れてください。

 

男性が求める理想C「貞節」

 

男が浮気性、女が貞節というのは、事実と反するものです。実際に男性の浮気と女性の浮気の数を比較したデータでも、それほど数は変わりません。男性のほうが発覚するケースが多いため、男性=浮気性、女性=被害者と思われがちなのです。

 

ここで問題としたいのは、浮気の回数よりもいつ浮気するか、ということです。

 

理論的には、結婚する前は女性が浮気をして、結婚した後は男性が浮気をする、といえるかもしれません。男性が結婚前に浮気をする可能性が低い理由のひとつは、日本の慣習として男性側がお金を支払うことが多い点が挙げられます。

 

たとえばデートで1〜2万円使い、週1回のベースで会うと、月に4〜8万円ほどの投資になります。収入が限られているなかでは、必然的にお付き合いできる人数も隕られます。しかも相手が複数となると、2倍、3倍の負担が掛かってしまいます。

 

いっぽう、女性は美容代や洋服代などは掛かるかもしれませんが、美容代は1回のデートで償却されるわけではありませんし、洋服も着回すことができます。したがってデートでの実質的な負担は、男性よりかなり少ないといえるでしょう。結婚前の男性は、浮気をしたくても、経済的な枷があるのです。

 

また、結婚前の女性に浮気が多い理由として、男性が恋愛と結婚は別と考える反面、女性は恋愛と結婚を結びつけやすいという点も見逃せません。たった一度の恋愛で、結婚を視野に入れたひとりと付き合うのはリスクが高過ぎます。しかし、何人かと付き合って将来の配偶者を探すにしても、若さと健康を男性にアピールできる旬の時期は限られています。そこで同時進行的に恋愛をしつつ、自分に最適な配偶者を探すという、合理的かつ効率的な方法が選択されやすくなるのです。

 

女性も理論的に浮気性であるということは、男性にとって看過できない事実です。最も大きな問題は、先にも述べたことですが、女性は子どもを自分で産むので100%自分の子どもだとわかるいっぽうで、男性は自分の子どもであるという確証が持てない点にあります。

 

新しい生命が誕生するシーンは感動的ですが、たいていは出産直後に看護師などが「パパにそっくりですね〜」などと刷りこみます。するとパパは「う〜ん、そうかな、鼻のあたりが似てるかな〜」などと変なリアクションをとります。そうやって周囲の人々から自分の子どもであると刷り込まれた後に、男性は貴重な経済的資源をママと子どもに提供していくことになります。

 

では、実際にママから産まれた子どもがパパの子どもではない確率はどのくらいだと思いますか? 各国で行われている調査を総合すると、父親と子どものDNAが異なるケースは1.8%〜30%。大きくばらつきのある数字ですが、これは米国のように離婚や再婚が多く実子ではないとわかって育てているケースもあるためで、実際のところはよくわからないのです。

 

日本ではまだ科学的調査が行われていないので、何ともいえませんが、ママから産まれた子どもがパパの子どもでない確率は1%〜2%くらいではないかといわれています。

 

男性が求める理想D「子育て能力」

 

女性には子どもを育てる能力が必要です。もちろん男性にも必要ですが、子どもを産んで、母乳で育てるということは女性にしかできません。

 

男性が女性を結婚相手として見た場合、おいしくて栄養バランスのとれた料理を夫と子どもに食べさせてくれるか否かは、重要な査定ポイントになります。

 

料理の技術を身につけている女性は、それだけで資産価値の上積みになりますが、結婚前に腕前を男性に見せる必要はありません。「おいしい料理をつくることができそうだ」という幻想を相手に抱かせるだけで充分です。

 

女性が持っている大切な資産価値は、結婚前ならば見せびらかす(ディスプレイ)だけに留めたほうがいいのです。結婚前に惜しみなく与えてしまうと、男性はつけあがり結婚にまで踏み切る必要性を感じなくなります。

 

女性のなかには「与えれば与えるほどプロポーズに近づくのではないか」と、勘違いをする人が多いようですが、それは間違いです。「与えすぎる女」にならないように気をつけてください。

 

例えばこんな会話がありました。

 

「あなたは彼女に食事をつくってもらったことはありますか?」

 

「はい。あります」

 

「食事はどうでした?」

 

「彼女にはおいしいといったんですが、実はあまりおいしくなくて……。お母さんがつくる料理のほうがおいしいです」

 

「お母さんの味が勝ったのですね。では、彼女への好感度や期待感はどうなりましたか?」

 

「残念ながら下がってしまいました」

 

「そうですか。」

 

恋人は彼に全てを与えるのではなく、「おいしい料理をつくれるんだよ」と幻想を抱かせるだけでよかったのです。そうすれば、実際につくって相手を失望させることもなかったかもしれません。

 

ちなみに、結婚相手には料理の腕がよく子育て上手な女性が望まれるにも関わらず、大半の男性は、まだ料理の重要性に気づいていない人が多いようです。男性に行ったアンケート調査で、「結婚相手の女性に何を求めますか?」という質問に答えてもらいました。選択肢は「料理」、「美しさ」、「従順さ」の3つです。

 

その結果は「美しさ」を一番求めていることがわかりました。

 

でも美しさだけでは結婚生活は成り立ちません。同じように女性にも、「男性は結婚相手の女性に何を求めると思いますか?」というアンケートに答えてもらいました。女性は「男性は料理上手な女性を求める」と考えていることがわかりました。

 

女性のほうが実際の結婚生活にとって何が重要なのかを正しく理解しているのかもしれません。

 

完璧な女性などいない

 

男性には根源的に持つ女性の理想像があり、若い男性ほど視覚的魅力を重要に思っている人が多いことがわかっています。

 

しかし、すべてを満たす女性はいないものです。「自分の彼女は完璧だ!」と思っている男性もたまにいますが、それは本当に完璧な彼女が存在しているわけではなく、強い恋愛感情が引き起こす錯覚です。

 

かりに本当にいるとしても、たゆまぬ努力が必要です。100点の女性を手に入れるには、100点の男にならなければなりません。