自分の身体について理解していない

自分の身体について理解していない

体は老化する

 

ところであなたは今何歳でしょうか。世の中のほとんどの女性は、「生まれて、成長し、老いる」という同じ条件の身体を持っています。赤ちゃんから成長し、少女になり、成熟した女性になり、そしておばあちゃんになるのです。

 

女性はそれに立ち向かうため、「アンチエイジング」に多くの努力を払います。しかし、ここで考えたいのは目じりのしわやゆるんだボディラインという見た目の老いではなく、もっと本質的な身体の機能です。

 

人より何歳か早いか遅いかという違いはありますが、「あなたの身体は、運よく老化しません」という人はいません。

 

みんな平等に老いる

 

以前こんな話を聞きました。

 

40歳を少し過ぎた女性が視力の衰えが気になり、眼科を受診したそうです。

 

そのとき、かかりつけの眼科医の先生からこう言われたそうです。

 

「久しぶりですね。全然変わりませんね。相変わらず若くて美しい。けれど、そろそろ老眼が入ってきますよ。それにつれ、近視も入ってくるでしょう。見た目にはどんな若い人でも、必ずそうなります。老眼は早い人で42歳くらいから始まります。人間である以上、必ず、です」と。

 

若い頃には自在に動いて上手にピントを調整してくれていた目の機能がだんだん衰えて動きにくくなり、最後にはカチカチの石みたいになる、という恐ろしい話を聞いたそうです。

 

「誰でも、です。早い遅いの差はありますが、みんな平等に、です。」

 

「ああ、そうなんだ。」と思ったそうです。当たり前のことですが、それまで老眼についてなんて考えたこともなかったので、老いについて真剣に考えさせられたそうです。

 

老いと出産

 

女性の身体も、年齢によって変化します。

 

その年代になすべき働きがあり、その年代にのみ与えられた機能があるのです。

 

生まれたばかりの赤ちゃんの男と女の違いは、「付いているか、いないか」くらいのものです。しかし、女の子は「持って」生まれてくるのです。その小さなおなかの中には、卵子のもとになる細胞が一生ぶん、すでに準備されています。

 

そして10代半ば、生理が始まる頃には妊娠が可能になります。そしてさらに成熟し、20代前半から30代前半、妊娠、出産に最も適した身体になります。

 

これより早すぎても遅すぎても、多少の不都合が生じる確率が高まります。未熟な母体、老化した卵子での妊娠、それぞれのリスクを知っておくことが大切です。現代の医学が進歩したとはいえ、リスクは間違いなく高まるのです。

 

また、30代半ばを過ぎて不妊に悩む女性は非常に多くいます。キャリアを築き、仕事も結婚も思い通りに手にしたのに、赤ちゃんが授からない……。不妊治療という方法もありますが、肉体の老化と共に妊娠しづらくなるのを知っておきましょう。

 

また、高齢出産では、妊娠中は、出産適齢期の妊婦よりも、健康管理には気を配らなくてはなりません。子どもを望む女性であれば、いたずらに出産を先延ばしにしない方が好ましいのです。

 

妊娠・出産した女はスゴイ

 

妊娠、出産を経験した女性は、間違いなく「凄い」と言い切ります。偉いとか、立派、じゃなくて、すごい、と。

 

妊娠初期のつわりの気分の悪さや、妊娠後期のトドにでもなったような身体の重さ。初めての出産の、何もかもが初めての衝撃的な経験。

 

そしてそれまでの幸せな時間。赤ちゃんのための柔らかで小さな肌着や靴下を眺めて、わくわくしたことを覚えている女性も多いでしょう。

 

それからしばらくは、子育てに翻弄され、少しでいいから自分のための時間がほしいなあ、飲みに行きたいなあ、なんて思ったりします。

 

子育てがひと段落した頃には、今度は店じまいの準備で大変です。40代半ばから50代半ばの更年期です。排卵がなくなり、生理がなくなり、女性ホルモンが急激に減少することで心身に不調をきたすのです。

 

個人差はありますが、ほてり、肩こり、気分の落ち込み、だるい、眠れない、身体が痛い。何だか最近調子が悪いなと思ったら、無理せず病院でケアを受けましょう。家族やパートナーの理解も必要です。

 

年齢とセックス

 

それから、年齢とセックスについて少し考えてみたいと思います。

 

10代の頃は好奇心いっぱいの時期。20代は実践で、30代は……?

 

出産を機にセックスレスになる夫婦も多いとか。日本の40代までの夫婦の4割がセックスレス。それ以上の年齢になるとその割合はもっと増えます。

 

男性では、仕事で疲れている、女性では面倒くさい、男女あわせて一番多いのは出産後何となく、というのが夫婦のセックスレスの理由です。もったいないなあ、と思います。30代は一番充実したセックスができる年代だと思うのです。

 

女性の身体は、年齢を重ねるにつれ、反応も変わってきます。分泌物の量が少なくなり、身体の反応も鈍くなります。40歳半ばを過ぎると、大好きな人を受け入れたいのに、濡れないでがっかり、なんて現実も味わうことになるかもしれません。

 

女性の皆さんにぜひ知っておいていただきたいセックスの効用。男性は、大切な女性とセックスすることで、さらに相手をいとおしく思い、愛を深めるのだそうです。

 

逆に、拒まれるととてもがっかりするといいます。愛する人ともっと絆を深めたいと思うならば、無理をする必要はないけれど、スキンシップによるコミュニケーションは大切です。心と身体の両方を愛してもらう方がよりよいのではないでしょうか。

充実した生き方をするために

 

年齢による女性の身体の変化は、男性よりも複雑で急激です。男性よりもちょっとだけ長生きできますが、正直、とても大変です。

 

この辺りを男性のみなさんが理解していたわってあげると、女性は「もう1人、子どもを産もうかな」と思うかもしれません。

 

参考までに、セックスに「関心がない」「嫌悪している」という男女の割合も増加傾向にあり、2011年の厚生労働省の調査では、男性の約2割、女性では約半数がそう答えたそうです。この辺りも少子化と密接に関係していると言えます。

 

その年代ごとの、自然の仕組みから授かった身体の機能を意識することで「今、大切なこと」が見えてきます。

 

せっかく女性としてこの世に生まれて来たのですから、女性であることを楽しみながらいろいろな経験をし、より充実した生き方をしたいと思いませんか?

 

女性である自分の身体を理解して、もっともっと愛してあげてください。